2015年9月1日火曜日

旅人かへらず


旅人は待てよ
このかすかな泉に
舌を濡らす前に
考へよ人生の旅人
汝もまた岩間からしみ出た
水霊にしぎない
この考へる水も永劫には流れない
永劫の或時にひからびる
ああかけすが鳴いてやかましい
時々この水の中から
花をかざした幻影の人が出る
永遠の生命を求めるは夢
流れ去る生命のせせらぎに
思ひを捨て遂に
永劫の断崖より落ちて
消え失せんと望むはうつつ
さう言ふはこの幻影の河童
村や町へ水から出てあそびに来る
浮き草の影に水草ののびる頃


これは西脇順三郎という詩人の「旅人かへらず」という詩の
第一番目の詩です

秋になると私はこの詩集を読みたくなります。
これからこの詩集を読んでいこうと思います。



今日は、「山中保一さんを支援する会」の第十一回目の「通信」を発送しました。
とてもたくさんの方に発送するので、疲れました。午前中は輪転機を借りて、返信用の
封筒にこちらのあて先を印刷しました。午後は封筒詰めをしました。

山中さんは、後二ヵ月後に判決を受けます。裁判で御自分の名誉回復と地位保全を訴えて
闘ってこられました。そのために私は、3年間彼を支援してきました。勝利判決が出されると
信じています。

当該学校法人の理事会が、彼がいたら自分たちの利得が減らされると考えて、彼に故なき罪を押し付けて懲戒解雇処分をしたのです。


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