今朝は一本の電話から始まった。その人は、ほしいかと言う。持って来てくれるのかと思った。
よく聞くと、出来たから取りに来いという。私は時間と場所を行ってほしいと尋ねた。
私は、考えるだけの価値のある話だと思った。
朝食も怱々に切り上げ、いわれた場所に妻と向かった。
彼は一面に除草剤をまいていた。よくみると、庭の東のほうには、たくさんのハッパが風に揺れていた。これをみんな乾燥させたら相当な量が取れると思った。
黙って二人で籠いっぱい採取した。そして持ってきたワンパックを彼に渡した。とりあえずの礼だ。
いずれ出来たら彼にも分けなくてはいけない。多言は無用だ。すぐに別れた。
今年のハッパは出来がいい。土用の照りに乾燥させて、葉っぱを荒く挽いて作るつもりだ。
以上が、今日の一日の最初にやったことだ。赤紫蘇のフリカケを今年はいっぱい作って、ご飯にかけて食べようと思う。紫のゆかりというやつだ。すり鉢で荒く擦って、店で売っているものよりも香りを味わえるようにしようと思う。
そのあとは、10時半に人が訪ねてくるので、それまで、一時間サトイモの土寄せをした。なすの畝の草引きもした。そして帰ってシャワー。来客と会って今年の夏の予定を立てた。
お昼は、徳島の素麺を食す。地元の大矢知の素麺と味比べをした。どちらもいい勝負だ。
午後は、「山中保一さんを支援する会」の会計処理をしに郵便局に行く。事務費が減ってきたのでなんとか支援者の方にカンパを募らないといけない。次回の通信でお願いするつもりだ。
帰り道、知人の畑に立ち寄る。さいわいその方は作業中で、その土地の歴史や、入植した当時に植えたユーカリの巨木の説明も聞けた。
コアラの好むユーカリの大木があるのだ。昔、ブリスベンでみたユーカリよりはるかに大きな木だと思った。その土地は、昭和の初めに農業の指導員を養成する私塾をそこに開いて、高い志で農業の生産性をあげる運動を始めた土地らしい。戦争前にはその方たちはブラジルに渡り農業を多角的に経営したらしい。
そんな話を聞いて、今の日本の農業の嘆かわしい現状を痛感した。
帰って、暑い暑いといって少し昼寝をした。かくて今日も暮れてゆくのであった。
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