2015年10月30日金曜日

無為自然



98
西脇順三郎1933

梅雨にしめる
黒い石のひややかに
夏の夜明


99

ゴブラン織の淋しさ
ゴブラン織に織られた
裸の女の
淋しさ


100

垣根の
春の
淋しさ

(西脇順三郎詩集「旅人かへらず」)

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「淋しさ」、なんでも淋しくなるらしい。「淋しさ」の連発だが、
「淋しさゆえに我存在す」といっていいくらい、この詩人にとっては、
あらゆるもののかそけき淋しさが、気になるのである。

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 昨日ガタピシを直した、台所と居間のガラス戸を電気サンダーで磨いた。 部屋が明るくなった。
 「山中さんを支援する会」の会計の中間決算をする
 カレー屋さんに電話。元気だった。よかった。
冬支度。
夕ごはん・カキフライ 
お土産の黄鮒最中と西脇順三郎全集



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