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水色のヒョウタンのさがる町
この郷人の細工
この三寸の象牙
はづかしい思ひで彫(きざ)む
裸の女は皆お湯にちなむ
しまだの女化粧道具を入れた
籠をさげる
この水鳥
この銭湯の曼陀羅
(西脇順三郎詩集「旅人かへらず」)
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朝から植木鉢にパンジーなどを植えた。
写真の通り。
その後、台所と居間のガラス戸の敷居のガタピシを直した。
これで三日目の建具屋さんだ。
なんでも直してみせる、という意気込みでやった。
東の畑に草刈りに行った。
うちではブンブン丸と呼んでいるのだが、刈り払い機の先に、細いロープを二本つけて回転させて草を刈ってしまうのだが、小さな なよなよ草は、実によく刈れるのである。
それで、畝の草を刈った。
急いで昼食、チャーハンをきこしめした。
急いで9条の会の10周年記念会に講演を聞きに行った。
寒かった。日本の国情も寒かった。戦争ごっこもしたことない政治家がおっきなって戦争ごっこしようとしている。
寒かったのでお酒の量販店で、ビ(ール)とサ(ケ)とシ(ョウチュウ)とワ(イン)を買い込んで、コタツを立てて、全種類家庭試飲会をしてやすんだ。全種類イケた。
実にくだらないブログになった。
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だからおまけに漢詩を一つ、そしてそれを井伏鱒二の訳詩でどうぞ。
静夜思
李白
床前(しょうぜん)に月光を看る
疑うらくは是れ地上の霜かと
頭を挙げて山月を望み
頭を低(た)れて故郷を思う
静かなる夜の思い
部屋の真ん中の大きなベッドの前の敷瓦のところまで差し込んでくる月の光
それは地に置いた霜のようにきらきら光ってる
静かな夜の物思いにふける人は、頭をあげては山月を望み
頭を垂れては故郷を思っている
井伏鱒二「厄除け詩集より」
静夜思
ネマノウチカラフト気ガツケバ
霜カトオモフイイ月アカリ
ノキバノ月ヲミルニツケ
ザイショノコトガ気ニカカル
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井伏鱒二はやっぱりすばらしい作家である。
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