2015年10月28日水曜日

理不尽

10月27日のこと
とある屋敷の紅葉でした

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「失はれた浄土」は盲人の書いた地獄
へくそかずらの淡いとき色も
見えないただ
葡萄の蔓
ひゃうたん

がその庭の飾りで
ふるへてゐる


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ロココの女
すきがあれば金をつめる
涙は薔薇と百合の間にこぼれる
心のくもりは宝石のくもり


(西脇順三郎詩集「旅人かへらず」)


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「へくそかずら」は、悲しいほどかわいそうな名前だ。しかし、最初から開き直って、植物の人生を一番謳歌しているかもしれないから、天晴れな名前だ。へくそかずらは、けなげだ。

先日、岡山に行ったら車窓から、葡萄の棚が見えた。葡萄の蔓(つる)が風に揺れていた。収穫後の葡萄の蔓を見たのは初めてだった。

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は金銀財宝に囲まれた人の、貧乏な人以上の悲哀を感じてしまう。
こんなつもりで西脇は書いたのだろうか。

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 午前中、「山中さんを支援する会」に寄せられた、一言メッセージを入力する。HPに載せるためだ。一人一人の思いが伝わってきて、感動する。とりあえず100人のメッセージを打ち込む。皆さんが、支援する会の「通信」を克明に読んでくださって、書いておられる。

 享栄学園の理事の連中の、何一つ大義のない、山中さん追い落としを、みなさん全員が、許せないと思っておられる。

 なぜ山中さんを排除しようとしたのだろうか。彼がいても、学校のために働いてくれるだけの存在なのに、なぜ卒業式の一週間前に校長解任したのだろうか。

 彼らには、生徒が山中校長先生から卒業証書を受け取ることさえ、許せなかったのだろうか。学校法人の理事のやることじゃない。

 とすると、山中さんを卒業式の一週間前にどうしても校長にしておけない理由があったのだろう。

 

 校長解任の理由は、文科省の委託研究事業に応募した鈴鹿高校の書類に、勝手に鈴鹿市教委の名前を使ったので、文書偽造の罪だということ。

 それに関して、鈴鹿市教育長から公文書による抗議を受けたからということ。

 

 以上二つが、校長解任の理由だと、理事長が学校で職員に説明しました。私も聞きました。

 そんなことで校長解任ってあるのかい?
私も卒業学年の担任をしていたのですが、じゃあ、誰が校長になるの?卒業式は誰が卒業許可を言い渡すの?
第一、生徒になんと説明するんじゃー?!誰か説明せい!
お前ら生徒のはれの卒業式を台無しにするんかー!?

と、質問したけど管理職はなんにも答えなかった。


 ほんまに、あほちゃうかーっと思いましたね。

 もうひとつ、あほかいな、っていうことがあるんです。
理事会の言った校長解任理由二つは、すぐに二つとも否定されたんだから、笑えるんです。



 文科省が、申請書は計画段階なのだから、なんら文書の偽造に当たらないと言ったのです。

 抗議文の方は、自分に勝手に市教委の名前を使われたと言って頭に来て公文書で抗議した教育長が、あの時は頭に来てカッカ来ていたけど、校長の解任までは考えていなかった、と言ったのです。



(この教育長の責任は問われなくてはならないです、鈴鹿市の市長も責任があります、なんせ任命権者が市長なんですから。)

 
 つまり、校長解任の理由は、きっちり間違いだったのです。


ところが、理由が否定された理事会は、

生徒に、保護者に、教職員に、一切説明なしに放置したのです。

生徒も馬鹿にされたものです。
保護者も馬鹿にされたものです。
教職員も馬鹿にされたものです。
私立学校を統括する県教委も馬鹿にされたものです。
税金から私学助成金を出している県民も馬鹿にされたものです。

 この後、校長解任をした理事の連中は、山中さんに対して、
それまで言ってもいなかった10個ほどの事柄を理由にして、
「だから懲戒解雇にする」と、9月28日、懲戒解雇を言い渡したのです。

 そうして、その理事の人たちは、みんな出世して理事長になったり校長になったり、ちゃっかり役職についておられます。

山中校長先生は、30年鈴鹿高校を作り上げてきたのに、みんなよそから入ってきた理事の人たちに、懲戒解雇されて、

退職金ももらえないし、
生活を支える仕事も取り上げられ、
人間としての名誉を蹂躙され、
無実の罪を着せられ、

3年間経ったのです。

山中さんの、3年にわたる裁判の判決が、12月10日に出ます。

(本当は、明日、10月29日が判決日だったのですが、
裁判所が、裁判所の都合で延期してきたのです。
6月から10月29日判決は決まっていたのです、それなのに。)






古代米の黒米
こんな理不尽なことがまかり通っているのです。

絶対許せないです。

このままでは教育も地に墜ちてしまいます。

勝利を勝ち取り、こんなあほな争いをやめさせよう。



 山中さんを支援してくれる人々の思いを読んで、この事件をふっと振り返ってしまいました。



 














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