2016年4月1日金曜日

ヒョウ逝きて一年

4月1日(金)
コブシ、我が庭に雨に打たれ、今日。

  山なみとほに

山なみ遠(とほ)に春はきて

こぶしの花は天上に

雲はかなたにかへれども

かへるべしらに越ゆる路

   (三好達治「花筐」より)

「かへるべ」の「べ」は「へ」に同じ。
接尾語「へ」で、「~の方、~のあたり」の意味ですから、帰るべき方向、の意味です。

「しらに」は、「知らないで」の意味。「に」は打消しの「ず」の、奈良時代には連用形に「に」という形があった、それなんです。

三好達治の、古語の感覚は相当なものです、感服します。



 今日は久しぶりの雨です
桜はまだ固い蕾の鈴鹿ですから、散る心配はありません。
今日は我が家の愛猫ヒョウの一年の命日です。
庭のこぶしの木の下に墓があります。

 今日から朝日新聞に「吾輩は猫である」が連載始まりました。

 今日から朝日新聞の「天声人語」筆者は、福島申二さんに代わって山中季広さんになりました。
山中氏の、今日の「天声人語」、がっかりでした。

 福島さんはこれまで、よく健筆を振るわれて、権威権力のおごりと虚妄に警鐘を鳴らしてこられました。9年間、「天声人語」、福島さんご苦労さんでした。
コブシ樹下、ヒョウの墓
福島さんは、鈴鹿の神戸(かんべ)高校出身。同校山岳部出身。

 

 さて、わが「天声豹語」、相も変わらず「詩」でお茶を濁していますが、ネコの故ヒョウともども、よろしくお願いします。


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