コブシ、我が庭に雨に打たれ、今日。 |
山なみとほに
山なみ遠(とほ)に春はきて
こぶしの花は天上に
雲はかなたにかへれども
かへるべしらに越ゆる路
(三好達治「花筐」より)
「かへるべ」の「べ」は「へ」に同じ。
接尾語「へ」で、「~の方、~のあたり」の意味ですから、帰るべき方向、の意味です。
「しらに」は、「知らないで」の意味。「に」は打消しの「ず」の、奈良時代には連用形に「に」という形があった、それなんです。
三好達治の、古語の感覚は相当なものです、感服します。
今日は久しぶりの雨です
桜はまだ固い蕾の鈴鹿ですから、散る心配はありません。
今日は我が家の愛猫ヒョウの一年の命日です。
庭のこぶしの木の下に墓があります。
今日から朝日新聞に「吾輩は猫である」が連載始まりました。
今日から朝日新聞の「天声人語」筆者は、福島申二さんに代わって山中季広さんになりました。
山中氏の、今日の「天声人語」、がっかりでした。
福島さんはこれまで、よく健筆を振るわれて、権威権力のおごりと虚妄に警鐘を鳴らしてこられました。9年間、「天声人語」、福島さんご苦労さんでした。
コブシ樹下、ヒョウの墓 |
さて、わが「天声豹語」、相も変わらず「詩」でお茶を濁していますが、ネコの故ヒョウともども、よろしくお願いします。
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